高速炉「常陽」、アクチニウム225製造も目的に がん治療に活用へ
日本原子力研究開発機構は7日、原子力規制委員会に対して、高速実験炉「常陽」(茨城県大洗町)で医療用ラジオアイソトープ生産を使用目的に追加するための申請をした、と発表した。機構は常陽を使って、がん治療薬として期待がかかる放射性物質の製造を目指す。
機構によると、放射性物質の名前は「アクチニウム225」。
海外の研究では、末期の前立腺がん患者に対して、アクチニウム225を使用した結果、がんが消失した結果が報告されているという。この分野は世界で臨床研究の競争が激化しており、日本ではアクチニウム225の確保が十分でないという。
詳細はソース 朝日新聞 2024/2/8
https://news.yahoo.co.jp/articles/ed4a7f3a9c2869139396283e8f8bc7224de59354

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我々は、アルファ線核種の中でも特に、治療効果の高いアクチニウム-225(Ac-225)に着目し、新しい核医学技術の開発を行っています。すでに、 膵臓がんに集積するペプチドをAc-225で標識することにより、高い治療効果が得られることを実証しています。現在、臨床応用に向けた研究を展開しています。
国立研究開発法人国立がん研究センター 先端医療開発センター (NCC-EPO
https://www.ncc.go.jp/jp/epoc/division/functional_imaging/kashiwa/research_summary/040/index.html

がん細胞を集中侵撃するアクチニウム225の量産技術を考案 東京都市大学
https://www.tcu.ac.jp/news/all/20210520-36424/