※3/29(金) 8:03配信
現代ビジネス

「ほぼ東京」出身を主張する埼玉県民

 毎年その順位や動向が注目されている「SUUMO 住みたい街ランキング」の2024年首都圏版が2月末に発表され、今年は2位に大宮、10位に浦和と埼玉の主要な街2つがランクインした。

 近年、このランキングでの埼玉各地の躍進はめざましく、大宮と浦和のあるさいたま市の人口も年々増加。その裏には、都内のマンションや住宅価格が上がり過ぎて、都内在勤者でも埼玉で物件を探す方が現実的と考える人が増えたという事情もありそうだが。

 ランキングでは大宮、浦和が人気だが、その一方で、東京へのアクセスのよさ、利便性をアピールする県内の他の自治体も、都内への通勤者に支持されているようだ。それら地域が共通して標榜しているキャッチコピーは「ほぼ東京」。

 東京といっても市部ではなく、より都心に近い23区のいずれかの区と隣接していて、都心のターミナル駅や主要オフィス街と直通する鉄道の駅があることが、「ほぼ東京」を名乗ることができる条件のようだ。具体的には、川口、戸田、和光、朝霞、新座、草加、八潮の各市がそれにあたる。

 コロナウイルスの蔓延以前だからもう5年ほど前になるが、たまたま埼玉県川口を訪ねた時、駅前に貼ってあった川口市が自らの自治体をアピールするポスターに「荒川を渡ると そこは川口」「東京のとなり 行ってみよう川口!!」というコピーが躍っているのを発見したことがある。

 そのポスターの背景には、東京側から眺めた荒川対岸にタワーマンションが林立する川口の街並みの写真と、川口が東京23区と隣あうことを示す地図があしらわれていた。

 テレビ東京の人気番組「出没!  アド街ック天国」では、主に東京都内、時に首都圏各地域の街を特集している。以前に埼玉の戸田、川口といった街を特集した際に、ゲストとして出演していた戸田出身の藤田ニコルと、数多くのワイドショーでコメンテーターを務める川口出身の社会学者・古市憲寿は、二人とも「私の出身地は、ほぼ東京なんですよ」と発言。

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