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2017年に神奈川県座間市のアパートで9人の遺体が見つかった事件の裁判で、白石隆浩被告に15日午後、判決が言い渡されます。白石被告はこれまで「控訴はしない」などと述べています。

 (社会部・稲垣耕介記者報告)
 2カ月半余りにわたった裁判員裁判では、凄惨(せいさん)な事件の詳細が明らかになり、検察側は白石被告に死刑を求刑しています。厳しい判決になることが予想され、その場合、主文は後回しになるとみられます。男女9人への強盗殺人などの罪に問われている白石被告は、最後の被告人質問で「極刑になると思う」「控訴はせずにおとなしく罪を認め、罰を受ける」と述べました。自殺願望を持つ若者が誘い出されたとされる今回の事件で、最も大きな争点は「殺害の承諾」があったのかどうかです。検察側は最終論告で、「すべての被害者が必死に抵抗した」「殺害を受け入れていた人は誰一人としていない」と指摘し、死刑を求刑しました。
 一方、弁護側は「承諾がなかったとするには疑問が残る」「死刑は選択できない」と主張しました。裁判への参加を重ね、承諾などあり得ないと訴えてきた遺族らも見守るなか、判決は午後2時から言い渡されます。