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【動画】海で泳ぐイノシシを撮影 見つけても近づかないで 高松 | NHK | 香川県

2022年11月18日 18時05分

17日、高松市から5キロ余り離れた島の沖合で、泳ぐイノシシを海上保安部の巡視船の乗組員が撮影しました。県は上陸したイノシシを見つけてもむやみに近づかないよう注意を呼びかけています。

イノシシが撮影されたのは高松港から北に5キロ余り離れた女木島の西側の海域で、近くで潜水訓練を行っていた高松海上保安部の巡視船「いぶき」の乗組員が撮影しました。

映像では、頭を海面から出した状態で女木島に向かって泳いでいて、撮影した乗組員によりますと体長は1メートルほどで、20分ほど泳いで女木島に上陸しそのまま崖を駆け上がっていったということです。

撮影した「いぶき」の甲斐玄士 主計士補は「人が泳ぐよりも早いスピードで体をしならせるように泳いでいた。海で見つけた際には近づかず118番に連絡していただきたい」と話していました。

イノシシの生態に詳しい野生鳥獣対策連携センターの阿部豪 専務取締役は「海に落ちれば命を落とすリスクが大きくなるのでイノシシが目的を持って海に入ることはあり得ず、外敵に襲われたとか足を踏み外したことが原因だと考えられる。イノシシは瀬戸内海の離島ではほとんどすべてで生息が確認されており、この時期になると出没が増えるので事故の発生を抑えるためには元の頭数を減らすことが急務だ」と指摘しました。

香川県内では16日に宇多津町で男女3人がイノシシに指をかまれてけがをするなど被害が相次いでいて、県は上陸したイノシシを見つけてもむやみに近づかないよう注意を呼びかけています。