【キンシャサAFP=時事】世界保健機関(WHO)は12日、アフリカ中部コンゴ(旧ザイール)でエボラ出血熱の感染が確認され、4月22日以降3人が死亡したと公表した。
コンゴの担当閣僚はテレビを通じ「パニックに陥ってはならない」と国民に訴えた。

現場は隣国中央アフリカと国境を接する北部の低ウェレ州にある森林地帯。コンゴでは2014年にもエボラ出血熱のため、公式統計で49人が犠牲になっている。 
エボラ出血熱は13年末から西アフリカで猛威を振るい、ギニア、シエラレオネ、リベリアの3カ国で計1万1300人が死亡した。
一命を取り留めた数千人も後遺症に苦しんでいる。

WHOは当時、事態の重大性を軽視し初動を誤り、対応が後手に回ったと批判された。
今回は「感染拡大の迅速な封じ込め」を目指し、コンゴ当局と協力して医療関係者や防護服の現場への展開を急いでいる。

ただ、現地は深い森林に囲まれ、救護隊の到達は容易ではない。

感染拡大を受け、ギニアに設けられたエボラ出血熱治療センター=2014年11月 南部マセンタ
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配信 (2017/05/13-15:07)

時事ドットコム
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