日本の主な自動車メーカー7社の来年3月期の業績見通しが出そろい、このうち5社の営業利益は、円高に加え主な収益源のアメリカ市場で販売競争の激化による採算の悪化が見込まれることから、前の年度を下回る見通しです。

各社の発表によりますと、ことし3月期の決算で本業のもうけを示す営業利益は、円高が進んだことから、
自動車のトヨタ自動車が、前の年度に比べて30.1%減少したほか、SUBARUが27.4%、マツダが44.6%それぞれ減少するなど、7社中5社が減益となりました。

また、来年3月期の業績見通しについては、営業利益が、トヨタが前の年度より19.8%減少するとしているほか、日産自動車、ホンダ、SUBARU、スズキの合わせて5社が、減益になる見通しです。
これは、円高の影響に加え、各社の主な収益源となっているアメリカ市場での販売競争の激化で、値引きの原資として販売店に支払う奨励金の負担が増えて、採算が悪化すると見込んでいるためです。

アメリカでは、トランプ大統領がドル高をけん制する発言を続けているほか、去年まで好調だった新車の販売が、需要の落ち込みで失速しているとの見方が強まっていて、
今後の各社の業績は、為替とアメリカ市場の動向に左右されることになりそうです。

配信 5月13日 4時46分

NHK NEWS WEB
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170513/k10010979791000.html