義父による性的虐待により妊娠した女児(10)をめぐり、インドの警察当局は16日、司法当局が中絶手術を許可すべきかどうか判断することを明らかにした。

インドの法律では妊娠20週まで中絶手術が認められているが、この女児はすでにその期間を過ぎているという。

女児は工事現場で働く母親が仕事に出ている間、義父から繰り返し性的虐待を受けていたという。

女児が母親にその事実を告げ、母親が女性向け電話相談サービスに相談したことから先週事件が発覚し、義父は逮捕された。

事件発覚と同時に女児が妊娠していることが分かったが、妊娠中絶が法律で認められている20週をすでに超えていたという。

AFPの取材に応じた北部ハリヤナ(Haryana)州ロータク(Rohtak)県の警察幹部は、「関係する司法機関に対し、中絶を認めるよう求める陳述書を提出した」と明かし、女児の手術について「司法当局の決定次第だ」と述べた。

女児は自分で警察に供述を行い、現在はカウンセリングと治療を受けているという。

インドでは2015年に最高裁が、性的虐待で妊娠した14歳の少女について、妊娠20週を超えてからの中絶手術を認める判断を下している。

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