http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170517/k10010984881000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_003

全国各地の図書館で学校の歴史などを記した学校史や記念誌などが切り取られる被害が相次ぐ中、東京・板橋区の図書館でも小学校と中学校の記念誌の一部が切り取られているのが見つかりました。
切り取りの被害があったのは東京・板橋区の中央図書館で、小学校と中学校の記念誌合わせて2冊です。
図書館によりますと、このうち平成9年に作られた中学校の記念誌は、校舎などを写した航空写真の1ページが破り取られていたほか、平成3年に作られた小学校の記念誌では、子どもたちが写った教室の写真の1ページがカッターのようなもので切り取られていたということです。

全国で相次ぐ同様の被害を受けて調べたところ、わかったもので、図書館では警察に被害届を出しました。東京都内で被害が確認されたのは初めてです。

記念誌は誰でも閲覧できる場所に置かれ、貸し出しも可能でしたが、被害を受け図書館では、関係者しか入れない書庫に移し、請求があった場合に閲覧できるようにしたほか、館内の巡回も増やすことになりました。

板橋区立中央図書館の荒井和子館長は「いつ被害にあったのかわからないが、自分に興味があるページを切り取ったのではないか。記念誌は地域を知る貴重な資料であり、絶対にやめてほしい」と話しています。

5月17日 15時37分