タケノコ採り自粛を 去年クマに襲われ4人死亡の秋田 鹿角市
日本放送協会:2017年5月18日 13時02分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170518/k10010986031000.html

去年タケノコ採りに来た人が相次いでクマに襲われ4人が死亡した秋田県鹿角市の山林の近くで被害から1年になるのを前に、警察が検問を行ってクマへの注意を呼びかけました。
青森との県境に近い秋田県鹿角市の山林では去年の5月から6月にかけて、タケノコ採りに来た男女4人が相次いでクマに襲われて死亡し、警察が今もタケノコ採りなどの自粛を求めています。

最初の被害から1年になるのを前に、18日朝秋田県と青森県の警察が山林に通じる道路で検問を行ってクマへの注意を呼びかけました。
1台1台車を止めては行き先を尋ね、ほとんどの人は通勤の途中でしたが、山菜採りに来た人がいると、山に入らないよう声をかけていました。

北秋田市の66歳の女性は「10年近くこの場所に山菜採りに来ていたので、ことしもつい来てしまった」と話していました。

警察が17日現場の周辺をヘリコプターから見たところ、クマ1頭がいるのが確認されたということです。

鹿角警察署の高橋俊之地域課長は「検問では山菜採りの人をほとんど見かけず、これまでの呼びかけに一定の効果があったと思う。
周辺が危険なのは変わらないので今後も入らないでほしい」と話していました。

警察によりますと、秋田県内では、ことしに入って17日までにクマを目撃したという情報は、去年の同じ時期より7件少ない45件だということです。