「二十四の瞳」の英語表記が不統一、訪日客困惑
読売新聞:2017年05月24日 17時31分
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 香川県の小豆島を舞台にした映画「二十四の瞳」の英語表記は「Nijyushi―no―hitomi」か、「Twenty Four Eyes」か――。

 総務省四国行政評価支局(高松市)が英語版の四国の観光地図78種とインターネットの観光サイト21種を調査した結果、表記方法が異なる施設が68か所あることがわかった。
関係機関の担当者は統一ルールをつくるべく会合を重ねているが、結論は容易に見えない。

 「名前が二つあるのは誤解を招く。対処してほしい」。
小豆島町の「二十四の瞳映画村」を訪れた韓国・釜山(プサン)出身のジュウ・ソクさん(24)はそう訴えた。

 映画村は、公式ホームページでは「Twenty Four Eyes Movie Studio」だが、別の訪日外国人向けのサイトでは「Nijyushi―no―hitomi Movie Village」。
ジュウさんは「公式ページにたどり着くまで時間がかかった」と困惑顔で話した。

 運営する一般財団法人「岬の分教場保存会」の有本裕幸・専務理事(54)は「改善したいが、一人では決められない。時間はかかりそう」と話した。

 原因は、日本語の発音をそのままアルファベット化した表音方式か、英単語を用いて意味が通るようにした表意方式かで分かれたこと。
壺井栄による原作の英語表記は、小説、映画とも「Twenty―four Eyes」だが、これを「Nijyushi――」の表音方式にすると日本語の分からない外国人には何のことか分からなくなる。

 観光庁は山や川、寺社の表記については表意方式に統一する指針を示している。
富士山を「Mt.Fuji」、琵琶湖を「Lake Biwa」といった具合だ。
だが観光施設の固有名詞については、表記方法を決めていない。

 2020年の東京五輪・パラリンピックに向け、四国運輸局は四国4県の担当者らと連絡会を開催。
「対応策を検討する」という合意を得た。
四国行政評価支局の安原英樹・評価監視部長は「異なる英語表記は外国人に不親切だ。連携して対応していきたい」と話すが、具体的な動きはまだない。
ある県の担当者は「四国だけで表記法を決めても意味がない。国が基準を示すべきだ」と本音を漏らす。

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 施設の英語表記の問題は全国で起きており、大阪観光局は大阪や梅田駅周辺の表示を統一するため、官民での協議会を3月に設置。東京都でも昨年1月、指針を設け、原則として表意方式に統一した上でマップにイラストを載せるなどの対応を始めている。



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