洋菓子などの製造販売を手掛けるシャトレーゼホールディングス(山梨県甲府市)の斉藤寛社長は14日、NNAの取材に応じ、
香港で向こう5年で150店体制を構築する目標を明らかにした。

同日は香港で30年以上にわたってパンを製販するエーワンベーカリー(大阪市北区)とタッグを組んだ新形態の店舗を同時に3店開業。
シャトレーゼは、今年1月に香港1号店を出店したばかりだが、エーワンベーカリーが持つ香港市場でのネットワークを活用して展開を加速する。

シャトレーゼとエーワンベーカリーは経営理念が近いことからタッグを組んだ。
エーワンベーカリーの香港拠点である英王麺包(香港)の楊井元伸最高経営責任者(CEO)は、「シャトレーゼの豊富な商品ラインアップと、
日本から直輸入という品質のよさが魅力」とコメント。エーワンベーカリーの売り上げ比率は現在、ケーキが20%、パンが70%などとなっているが、
今後はシャトレーゼのノウハウも生かしてケーキの比率を40%まで引き上げつつ、売り上げの底上げを図る方針。

楊井CEOは、「商品からカタログ、価格表示までに至る細やかな取り組みを吸収したい。よいライバル意識を持っていく」と語った。
自社のケーキブランドも引き続き扱うほか、これまでの直営による単独出店も並行し、香港での店舗数を現在の64店から2020年までに100店まで広げる。

シャトレーゼの海外展開は、香港のほか、シンガポールを中心にマレーシアや台湾、中国、韓国、ドバイに広がり、タイとインドネシアにも進出する計画を進めているという。
英王麺包(香港)の楊井CEOによると、ダブルブランド店は、経済成長が著しいフィリピンでの展開も計画しており、
既に複数の現地フランチャイジー候補と交渉を始めている。

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