九州から関東甲信の各地方が梅雨入りして1週間が過ぎたが、梅雨前線が高気圧の影響で北上せず、広い範囲で降水量が平年の50%未満という状況が続く。
 気象庁は梅雨の後半にあたる7月にはまとまった雨が降ると予想しているが、しばらくは少雨が続きそうだ。

 気象庁によると、東日本から西日本では4月下旬以降、高気圧に覆われて晴れる日が多かった。4月21日から6月13日までの降水量は、平年と比べ東京都心42%、名古屋市43%、徳島市44%、福岡市48%など、50%未満の地域も多い。

 九州は6日、中四国、近畿、東海、関東甲信は7日に梅雨入りしたとみられるが、北から張り出した高気圧の影響で、予想より梅雨前線が日本列島の南海上で停滞して北上していない。

 このため、梅雨入り後もまとまった雨が降っておらず、前線の影響が長く続く沖縄では大雨になった。沖縄では今後も1週間程度は曇りや雨の日が続く予報だ。

 気象庁の3カ月予報では、7月には関東甲信から九州でも降水量は平年並みか平年より多くなるとしている。〔共同〕

配信 2017/6/17 12:05
日本経済新聞
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG17H01_X10C17A6000000/