三重県松阪市の市立大江中学校では今年度、入学者がゼロとなった。

 大江中の校区内に唯一ある市立南小を3月に卒業した6年生14人が、大江中に進学せず、隣の市立中部中や市内の私立三重中などを選んだため。市外転出者もいた。このため大江中は1年生0人、2年生11人、3年生12人となった。

 市教育委員会によると、大江中では部活動の数が少なく、「希望する部活動がない」と大江中以外が選ばれたとみられる。

 同市では校区内の市立中学校に進学する際、「生徒が希望する部活動がない場合」は隣接する中学校に進学できる。中田雅喜・市教育長は取材に対し、「大江中の特色や魅力作りが足りなかったのかもしれない」と話している。

 市は今年度、大江中の教諭を南小に派遣して授業を行うなど、両校の交流事業などを実施している。

2017年06月18日 09時55分 読売新聞
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