http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170628/k10011032741000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_003

内戦が続くシリアで、アメリカ主導の有志連合が行ったと見られる空爆によって、過激派組織IS=イスラミックステートに拘束されていた市民、少なくとも42人が死亡し、ISへの攻勢が強まるなか、犠牲となる市民がさらに増えることが懸念されます。
シリアのクルド人勢力を主体とする部隊は、過激派組織ISが首都と位置づけるラッカの制圧に向けた最終的な作戦を行っていて、これを支援するアメリカ主導の有志連合も、ラッカの周辺などISの支配地域で連日、空爆を続けています。

内戦の情報を集めているシリア人権監視団によりますと、27日、東部のデリゾール近郊でISが「刑務所」として使用している建物が、有志連合によると見られる空爆で破壊され、拘束されていた市民、少なくとも42人が死亡し、数十人がけがをしたということです。

シリア人権監視団によりますと、今月23日までの1か月間で空爆に巻き込まれて死亡した人は470人余りと、3年前に統計を取り始めて以来、最も多くなったということで、ISへの攻勢が強まるなか、犠牲となる市民がさらに増えることが懸念されています。

6月28日 4時36分