「婚活相席」海の家に鎌倉市が中止要求…店反発
2017年07月01日 10時14分

1日に海開きする神奈川県鎌倉市の由比ガ浜海水浴場に、初対面の男女が同席できる
「相席居酒屋」形式の海の家がオープンすることになり、同市が
「風紀の乱れにつながりかねない」として出店取りやめを求めたことが6月30日、分かった。

店側は「婚活支援が目的。1月頃から準備をしているので、出店取りやめは困難」
として予定通りオープンする。

30日の鎌倉市議会で出店が取り上げられ、奈須菊夫市民活動部長は
「市は近年、風紀の悪化を受け、海の家関係者や近隣住民らと改善に努めてきた。
過度な飲酒や風紀の乱れを懸念する」と説明。
6月28日に現地を確認し、出店取りやめや営業形態の変更について店側に申し入れたが、
応じてもらえなかったことを明らかにした。

同店を経営する東京都の業者によると、女性客は飲み物などが無料。
アルコールも扱うが未成年者は入店できず、身分証明書で確認する。
全国で約70店を経営しているが、海の家としての出店は初めて。
広報担当者は「未婚者の拡大に歯止めをかけることが目的」と市側の申し入れに困惑し、
「海水浴客に利用してもらい、『楽しそうな場所』と感じてほしい」としている。

一方、市議会では、松尾崇市長が「誰もが安心して利用できる鎌倉の海水浴場にはふさわしくない」
との考えを示し、市議からも「市民は心配している。これまでの取り組みが無駄にならないように
してほしい」との声が上がった。

市側は、海の家の出店を許可した県とも協議し、対応策を探る考えだ。

YOMIURI ONLINE
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170701-OYT1T50024.html