4日の東京金融市場は、北朝鮮による弾道ミサイルの発射に揺さぶられる展開となった。国際情勢が緊迫化する「地政学リスク」への警戒から株が売られ、比較的安全な資産とされる円が買われる場面もあった。

 株式市場で日経平均株価(225種)は一時、2万円を割り込んだ。終値は前日比23円45銭安の2万32円35銭だった。

 前日のニューヨーク市場でダウ平均株価(30種)が上昇した流れを継ぎ、日経平均も買い注文が先行して一時、約140円値上がりしたものの、午後に入り、北朝鮮が「重大報道」を行うとの報道が伝わってから、売り注文が優勢となった。

 外国為替市場では、北朝鮮の朝鮮中央テレビが「大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射に成功した」と報じた直後、それまで1ドル=113円前後で取引されていた円が買い進まれ、一時、1ドル=112円74銭まで上昇した。

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