京都市美術館の巨大彫刻 「横倒し」で移設の方針
07/05 12:07
http://www.mbs.jp/news/sp/kansai/20170705/00000027.shtml

 分割して移設されることが決まり、反発を招いていた京都市美術館の巨大な屋外彫刻について、京都市は彫刻を底の部分で切り離し、「横倒し」にして移設するやり方に変える方針を示しました。

 京都市美術館の屋外で30年近く展示されてきた、高さ11メートルの石の彫刻「空にかける階段’88?2」は、耐震性の問題などから美術館が10個に分割して移設する方針を示していましたが、京都彫刻家協会などが「作品の価値を損なう」として反発していました。市は4日の市議会で、彫刻を底の部分で切り離したうえで横倒しにし、敷地内に移設する方法に変えることを明らかにしました。

 市は、作者の富樫実さん(86)の了解が得られれば今月中にも工事に着手する方針ですが、京都彫刻家協会は「原形を留めたまま現在の場所で保存する方法を引き続き検討すべきだ」としています。