米国防長官「戦争近づいていない」=北朝鮮のICBM発射

 【ワシントン時事】マティス米国防長官は6日、北朝鮮が米国土の一部に届く大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射したことに関し、「(そのこと自体で)われわれが戦争に近づいたわけではない」と述べ、米軍による即座の軍事行動の可能性を否定した。
また、核・ミサイル開発の放棄に向けて外交努力を続けることが必要だと訴えた。
 マティス長官は「米軍は必要とあれば(大統領に軍事行動の選択肢を提供する)準備ができている」と強調。一方で「外交は失敗していない」と明言し、「今は同盟国や関係各国と共に、純粋な外交努力を続けている」と繰り返した。 
 発射されたミサイルの性能については分析を続けているとしつつも、「(北朝鮮は)実験を重ねるごとに新たなデータを獲得している。それは深刻な懸念だ」と指摘した。
 欧州歴訪中のトランプ大統領は6日、北朝鮮の挑発行為に対して「非常に強力に対抗する」と発言。軍事行動の選択肢も除外しない可能性をほのめかしていた。(2017/07/07-06:57)

http://www.jiji.com/jc/article?k=2017070700279&;g=prk