男性死亡、ごみ焼却施設で灰に埋まり さいたま労基署が業者書類送検
2017年7月12日(水)

さいたま労働基準監督署は12日、労働安全衛生法違反の疑いで、
東京都荒川区の清掃業「矢吹炉研」と現場責任者の男(59)をさいたま地検に書類送検した。

書類送検容疑は、昨年3月21日、さいたま市見沼区膝子の同市東部環境センターのごみ焼却施設で、
堆積した焼却灰が崩壊する怖れがあると知りながら、安全確認や危険防止措置を取らず、
貯蔵容器内で作業員男性=当時(60)=らに作業させた疑い。

男性は崩れ落ちてきた灰に全身が埋まり、搬送先の病院で死亡が確認された。
貯蔵容器内はろうと状で、縦約4メートル、横約3メートル、高さ約3メートル。
焼却灰は、容器の上部に設置された約5メートルの複数の管などから流れ落ち、
高さ約1メートル堆積した。当時2人の作業員が働いていたが、もう1人は無事だった。

同社と現場責任者の男は「危険への配慮が足りなかった」と容疑を認めているという。

埼玉新聞
http://www.saitama-np.co.jp/news/2017/07/13/02_.html