ルーマニアの蚤の市で「古いタイプライター」を100ユーロ(約1.3万円)で買った人が、ブカレストの競売会社アートマークのオークションサイトにその品を出品したところ、11日に4万5000ユーロ(約580万円)で落札された。実はこの「古いタイプライター」は、第二次世界大戦時にナチス・ドイツが用いた暗号機「エニグマT」だったからだ。

アートマークの担当者はロイターに「蚤の市でこれを買ったコレクターは暗号学の教授だった。彼は自分が何を買ったか良く分かっていただろう」と述べた。

ルーマニアは1944年までナチス・ドイツの同盟国だったため、歴史家によると、まだ発見されていない暗号機が多く残されている可能性がある。

エニグマは、ナチス・ドイツが軍の指令を暗号化したり解読したりする際に用いた。英国の数学者アラン・チューリングらが暗号の解読に成功、戦争を2年早く終わらせたと推定されてる。

ソース/ロイター
http://jp.reuters.com/article/romania-fleamarket-idJPKBN19Y0IJ