宇都宮地検の男性事務官が、500点以上の捜査関係記録を自宅などに持ち出し、処理しないまま放置していたことが、関係者への取材で分かった。

同地検は公用文書毀棄ききなどの容疑で捜査しており、14日付で刑事処分と懲戒処分を行う見込み。

関係者によると、男性事務官は、2014年7月頃から今年4月までの間、捜査関係記録500点以上を、自宅や車内に隠し持っていた疑いがもたれている。
半数以上は廃棄すべきもので、数百点は捜査や公判のために保管すべきものだった。

また、捜査関係記録を隠し持っていることを取り繕う報告書を提出し、公判関係者への開示漏れもあったとみられる。調べに対し、事務官は「片付けられなかった」などと説明。依願退職の意向を示しているという。
情報漏洩や個人情報の悪用はないが、同地検は事務官を停職処分とし、不起訴(起訴猶予)とする見込み。地検幹部らも監督責任を問われ、処分を受けるとみられる。

配信 2017年07月14日 08時18分
YOMIURI ONLINE
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170713-OYT1T50120.html