滋賀県甲良町が町内の一般家庭の4月分の水道料金を約1000倍も誤って請求し、
160万円余りを引き落としていたことが分かった。
町は世帯主の男性に謝罪して過大請求分を返還した。
14日の町議会総務民生常任委員会で明らかにした。

町によると、男性方の本来の使用料は
上下水道共に基本料金(上水道1620円、下水道1290円)だったにもかかわらず、
上水道161万9000円、下水道222万4000円を請求。
5月31日に男性の銀行口座から上水道分が引き落とされた。
下水道分は残金が足りず引き落とされなかったという。

前月に3月分の使用量を検針した際、検針員が累積使用量の数値を誤って入力。
本来は17トンしか使っていないのに33トン使ったことになった。
さらに男性方では4月に10トンしか使わなかったため、
4月分の累積使用量の検針で前回より数値が減る形となった。

同町のシステムは4桁の水道メーターが一回りしたと誤認し、
男性が9994トンもの水を使ったと判断して誤った請求をした。
担当の建設水道課では使用量が多過ぎる際は異常水量一覧表を元に確認することになっているが、
担当者は4月分の検針値のチェックで値が誤っていなかったため、そのまま請求したという。

月末の入金状況をチェックした際、下水道料金が未払いとなっていたことから課員が異常な請求に気づいた。
男性には6月5日に謝罪したが、その時まで過大請求に気付いていなかったという。

中村康之課長は
「家庭の使用料としてありえない数字。
 異常な使用がリストアップされていたにもかかわらず、チェックできなかったのは明らかなミス。
 態勢の見直しを含め再発防止に努めたい」と話している。

以下ソース:毎日新聞 2017年7月14日 19時50分
http://mainichi.jp/articles/20170715/k00/00m/040/078000c