兵庫県警は19日、鉄道警察隊の男性巡査長(31)が昇任試験に備えた訓練のため借りた拳銃1丁を、バッグに入れて自宅へ持ち帰っていたと発表した。
同日午前、試験のため着替えようとバッグを開けた際に返却忘れに気付いたという。

巡査長は「ホルスターに拳銃が入っているのを失念してバッグに入れてしまった」と説明しているが、県警は銃刀法違反の疑いがあるとみて捜査するとともに処分を検討する。

県警監察官室によると、巡査長は18日午前、昇任試験に備え、神戸水上署で署員ら3人と拳銃を使った訓練を実施。
同署が保管している拳銃1丁を借りたが、終了後、ベルトに拳銃が固定されていることを忘れ、ベルトごとバッグに入れて持ち帰った。

翌19日、試験会場で着替えようとした際、バッグに拳銃が入っていることに気付いたが、そのまま受験。
終了後に自主申告し、問題が発覚した。拳銃に実弾は入っておらず、第三者が持ち出した形跡もなかったという。

県警は、拳銃が返却されていない状態を放置していた同署についても、管理がずさんだった可能性があるとして保管状況を調査する方針。

配信 2017.7.19 22:38更新
産経WEST
http://www.sankei.com/west/news/170719/wst1707190088-n1.html