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【7月21日 時事通信社】ポーランドが共産主義をたたえる記念碑の撤去を義務付けた法改正を行ったことに、ロシアが猛反発している。ロシアは、第2次大戦で欧州のために戦ったソ連兵の記念碑を撤去するのは「甚だしい侮辱」と非難。報復措置も辞さない構えを見せている。

 ポーランドのドゥダ大統領は17日、共産主義や全体主義にちなんだ名称を通りなどに付けることを禁じた昨年制定の法律について、記念碑の撤去も盛り込んだ改正を承認。改正法は施行後1年以内の撤去を規定している。

 これに対し、ロシア外務省は18日、「(ソ連)赤軍をたたえる記念碑は、ソ連が決定的な貢献を果たし、ポーランドの国家としての存続を可能にした対ファシズム戦の勝利を刻むものだ」と強調。ナチス・ドイツの占領からポーランドを解放するために「60万人のソ連兵が命を落とした」と述べ、記念碑撤去の動きは「ロシアや旧ソ連構成国の国民に対する侮辱」と断じた。(c)時事通信社

2017/07/21 14:26(ポーランド)