http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170722/k10011068721000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_010

高齢者や足の不自由な人などが車いすで保安検査場を通過する際に金属探知機が反応しないよう、成田空港に木製の車いすが導入されました。
車いすには多くの金属が使われ、空港の保安検査場で探知機に反応するため、利用者は改めてボディーチェックを受けなければならず、通過するのに多くの時間がかかっていました。

日本航空は、こうした不便さを解消しようと成田空港に金属を一切使っていない木製の車いす2台を導入しました。この車いすは、ひじ掛けをはじめ、ほとんどの部分にシラカバの木が使われ、留め具には樹脂を利用しているため、車いすに金属探知機が反応することはないということです。

利用した80代の女性は「以前は金属に反応していましたが今回はスムーズに保安検査を通ることができました。木のぬくもりも感じることができます」と笑顔を見せていました。

JALスカイ成田事業所の原口恵子さんは「航空機への搭乗までスムーズに移動してもらえるので、ぜひ活用してほしい」と話していました。

日本航空は今月から全国の空港にこの車いすを導入し、来年度末までにおよそ250台まで増やすことにしています。

7月22日 5時07分

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170722/K10011068721_1707220058_1707220507_01_02.jpg