Googleが“Web高速化”を目指して2010年に提供を開始した「Google Instant(インスタント検索)」の提供を終了した。モバイルでの検索が増えたことを踏まえ、高速化については別のアプローチに集中する。

米Googleは7月26日(現地時間)、Google検索の「インスタント検索」の提供を終了した。米検索専門メディアSearch Engine Landの問い合わせに対し、声明文で発表した。

インスタント検索(英語では「Google Instant」)は2010年9月、同社が目指す“Web高速化”の一環としてスタートした、キーワードの入力中に結果を表示する検索機能。

キーワード入力を続けると結果表示が変わる
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人は検索キーワードを入力しながら検索結果に目を通せるという考えの下、検索ボタンを押さなくても欲しい情報を表示できるとしていた。
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予測の基になるデータは、Googleで過去に検索されたキーワードやインデックス化されたコンテンツ。そのため、昨年の米大統領選ではこのインスタント検索の結果が虚偽ニュース拡散の原因の1つになったという批判もあった。

GoogleはSearch Engine Landに対し、インスタント検索を終了する理由を「今や検索の多くはモバイル端末から行われており、モバイルの場合は入力方法や画面の制約が様々だ。

(中略)インスタント検索を終了することで、あらゆる形態の端末でのより速く柔軟な検索の提供に集中できる」と説明した。

配信 2017年07月27日 11時59分
ITmedia
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