京都を訪れた観光客が、電車1本でカジノへ――。京阪電気鉄道(大阪市)の中野道夫社長が、京阪中之島線の新たな
延伸構想を明らかにした。カジノを含む統合型リゾート(IR)の大阪市への誘致に成功した場合、施設まで延伸を計画している
市営地下鉄中央線の九条駅に接続する、というものだ。

大阪府と市は、立候補中の2025年万博会場に予定している沿岸部の人工島・夢洲(ゆめしま)への、IR施設誘致を目指している。

 京阪の新しい延伸構想では、中之島線の終点・中之島駅から延伸し、南西にある中央線九条駅に接続する。祇園四条駅(京都市)
と夢洲が結ばれれば、訪日客らの利用が増えると見込む。中野氏は朝日新聞の取材に対し、「九条駅への乗り入れも含め、色々な
可能性を検討している」と述べた。中之島線は08年の開業以来、利用者が伸び悩んでいた。

 中之島線の延伸については有識者でつくる近畿運輸局の審議会が04年、中之島からJR大阪環状線や阪神なんば線の西九条駅に
接続する案をまとめた。京阪はこれまで、この案を軸に検討を進めているとみられていた。

http://www.asahicom.jp/articles/images/AS20170726004896_comm.jpg
http://www.asahi.com/articles/ASK7V4F99K7VPLFA002.html