http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170729/k10011079361000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_005

北海道のベンチャー企業が単独で開発した全長10メートルのロケットが、29日午後、宇宙空間を目指して北海道の大樹町から打ち上げられる予定です。成功すれば、民間企業による国内初の宇宙空間到達となり今後、超小型衛星などを使ったいわゆる宇宙ビジネスが日本でも広がるきっかけになると注目されます。
このロケットは、北海道のベンチャー企業「インターステラテクノロジズ」が開発・製造したもので全長10メートル。エタノールを燃料に高度100キロを超える宇宙空間を目指します。

打ち上げは、天候などに問題がなければ、午後3時45分の予定で北海道大樹町の海岸近くにある発射場から太平洋に向かって打ち上げられ宇宙空間に到達したあと、沖合50キロの海上に着水する計画です。

会社によりますと落下までに4分間ほどの無重力状態が得られるということで、これを利用したさまざまな実験の機会を企業や研究機関向けに提供するビジネスを展開したいとしています。

宇宙ロケットの開発は、これまでJAXA=宇宙航空研究開発機構が主導して行われてきました。

民間企業が単独でロケットを打ち上げるのは今回が初めてで成功すれば、民間企業による初の宇宙空間到達となります。

超小型衛星を使って地上の様子を撮影しビジネスに利用するといった宇宙ビジネスがアメリカを中心に広がる中、国内でも市場が広がるきっかけになると注目されます。

7月29日 6時24分