昭和55年に会社社長を殺害したとして殺人罪などで懲役20年が確定した折山(おりやま)敏夫さん(74)=満期出所=が31日、東京地裁に第2次再審請求を申し立てた。
殺人事件の発生日以降も社長が生存していたとする新証拠を提出し、「事件自体が存在せず、無罪」と主張した。

確定判決によると、折山さんは55年7月25日、知人の会社社長、佐藤松雄さん=当時(56)=の頭を鈍器で殴って殺害し、東京・田園調布にあった佐藤さんの自宅を売却して不法な利益を得るなどした。
申し立てでは、佐藤さんが同年7月30日に折山さんに現金を渡したことを意味する「7/30貸し」とのメモ書きと、筆跡が佐藤さんのものである可能性が極めて高いとする鑑定結果を提出した。

また、1審で実施された医師の尋問などから「福岡県の山中で見つかった遺体が佐藤さんであることを証明した歯のレントゲン写真が、公判中に別の写真とすり替わっており、遺体は別人」としている。
東京・霞が関の司法記者クラブで会見した折山さんは、「新たな証拠がいくつも出てきている。過去にとらわれて前に進めない。悔しくて悔しくて仕方ない」と再審開始を求めた。


http://www.sankei.com/affairs/news/170731/afr1707310031-n1.html