【マニラ=比嘉清太、大木聖馬】河野外相は7日午前、米国のティラーソン国務長官とマニラで初めて会談した。

 国連安全保障理事会が5日に北朝鮮への制裁決議を採択したことを踏まえ、決議の厳格な履行に向けた日米の連携を確認した。ミサイル防衛の強化などを議論するため、外務・防衛担当閣僚による日米安全保障協議委員会(2プラス2)の早期開催でも一致した。

 会談は約10分間行われ、立ち話を含めると約15分間。河野氏は通訳を介さず、英語で会談した。「日米同盟が地域、世界の平和と安定の礎」との認識を確認し、日米同盟のさらなる強化に向けて両外相が緊密に連携することで一致した。

 在沖縄海兵隊所属の輸送機「オスプレイ」が豪州沖で墜落事故を起こしたことを受け、河野氏はお見舞いの言葉を伝えた上で、「日本国内でも関心が高い。原因究明と情報提供、再発防止の措置をお願いしたい」と要請した。

http://yomiuri.co.jp/politics/20170807-OYT1T50033.html