不漁スルメイカの代替、トビイカに注目集まる

 八戸港(青森県八戸市)を拠点に資源調査が行われているトビイカ漁で8日、漁獲されたトビイカの入札が同港で行われた。

 価格は、1ケース(約8キロ)あたり2000〜2800円で、1〜3月の前回調査時より安くなった。

 調査は、国立研究開発法人水産研究・教育機構(本部・横浜市)がスルメイカの不漁を受けて行っているもので、1〜3月の前回調査に続き、フィリピン東方沖で5月から7月28日まで実施した。

 今回の調査での漁獲量は約37トンで、前回調査よりも約3・7倍に増えた。
 サイズも、胴長20センチ前後で、前回よりも一回り大きかったという。

 八戸市水産事務所によると、この日の価格は、底値は前回の入札とほぼ同じだったが、高値は前回(3600円)を下回った。
 スルメイカと比べても安価だったといい、同機構は「価格面からも資源として活用できるのか、検証していきたい」としている。

 トビイカは、インド洋や太平洋の熱帯・亜熱帯海域に広く生息していると考えられている。
 見た目や食感がスルメイカに似ているとされ、不漁が続いているスルメイカに代わる資源として注目を集めている。

Yomiuri Online 2017年08月10日 16時42分
http://www.yomiuri.co.jp/economy/20170810-OYT1T50066.html