国と秋田、青森両県でつくる白神山地世界遺産地域連絡会議は9日、世界遺産地域周辺の秋田県能代市内に設置したカメラでイノシシを初めて撮影したと発表した。

秋田県などによると、イノシシの生息域はかつては宮城県が北限とされていたが、5年前に湯沢市、昨年は大館市や北秋田市でも目撃され、北限が青森県に近づいている。

同会議によると、撮影されたのは世界遺産地域から約19キロ離れた能代市二ツ井町の貯木場跡地。7月9日午後7時過ぎと午後10時過ぎの計2回、成獣とみられるイノシシ1頭が写っていた。性別や同一個体かどうかは不明という。(金井信義)

世界遺産地域周辺で初めて撮影されたイノシシ(7月9日午後7時20分ごろ、能代市二ツ井町、東北森林管理局提供)
https://www.asahicom.jp/articles/images/AS20170809003067_comm.jpg

配信2017年8月10日03時00分
朝日新聞デジタル
http://www.asahi.com/articles/ASK894QJXK89UBUB00K.html