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ディープブルーの車体から高貴な光を放つ列車が、真っ青な海に沿って走る――。伊豆急と東急による豪華観光列車「ザ・ロイヤル・エクスプレス」の運行が先月、JR横浜―伊豆急下田駅間で始まった。JR東日本が昨夏から運行する伊豆クレイルとともに伊豆半島の魅力を高め、首都圏から新しい客層を呼び込む効果が期待されている。

 7月27日午前10時過ぎ、下田駅のホーム。先頭車両前で乗客が記念写真を撮り合った。地元の活性化を願う十数人のボランティアは浴衣を身にまとい、「美しさ、煌(きら)めく旅」とうたう垂れ幕を掲げて乗車する人たちを見守った。

 ボランティアの一人、小山和子さん(81)は「豪華で素晴らしい夢のような電車。下田に来た『第3の黒船』です。盛り上げたい」。第1は1854年のペリー来航、第2は1961年の伊豆急開通だという。

 8両編成で定員はわずか約100人。プラチナクラスの5〜8号車では、古風な木製の椅子に適度なクッションがあり、ゆったりとくつろげる。走行中に生のバイオリンやピアノを演奏。気品のある書斎のようなライブラリーも利用できる。天井にステンドグラスが輝く車両もある。

 ゴールドクラスの1、2号車は「家族や友人で楽しむ旅」がテーマ。柔らかな色調の椅子を配し、子どもが座りやすい座面の浅い席も用意。本棚に絵本をそろえ、小さい子は木玉のプールに入って遊べる。各車両の随所に絵画が掲げられ、美術館のムードも漂う。

 神奈川県藤沢市から来た乗客の…
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