くぎの力弱まりレール傾く 新幹線脱線でJR東海
産經新聞:2017.8.15 13:05更新
http://www.sankei.com/affairs/news/170815/afr1708150011-n1.html

 JR東海浜松工場(浜松市中区)で出庫中の東海道新幹線が脱線した事故で、同社は15日、原因について「レールを枕木に固定しているくぎの力が経年劣化で弱まってレールが傾いた」と発表した。

 同社によると、脱線現場は緩い左カーブ。
「犬くぎ」と呼ばれる特殊なくぎの力が弱まったことで、列車通過時に右のレールは右側に、左のレールは左側に傾いた。
月1回の目視点検で異常は発見されなかったという。

 同社は現場の犬くぎにかわり「板ばね」という金属部品をボルトで固定する方式に変更。
今後、工場内に他に10カ所あるカーブ区間の犬くぎも板ばねに交換する。
現場付近では平成20年にも、新幹線の試作車両が脱線したが、レールのすり減りが原因で、今回の事故との関連はないという。