千葉県警生活経済課などは17日、前に勤めていた土木建築会社から顧客リストなどのデータを不正に持ち出したとして、東金市の会社員の女(43)を不正競争防止法違反(営業秘密侵害)容疑で書類送検した。

女はいったん、貸与されていた会社のパソコンのフォルダーに「データどろぼう」と名前をつけて保存。「転職先で使おうと思って盗んだ」と容疑を認めているが、「データどろぼう」を残したまま退職してしまい、事件が発覚した。

送検容疑は昨年7月、当時の勤務先だった同市の土木建築会社で、顧客と仕入れ先1914件分のデータをインターネット上のサーバー「グーグルドライブ」に保存し、営業上の秘密を入手したとしている。

同課によると、経理担当だった女は、会社のパソコンのフォルダーに保存したデータを、まとめてネット上に預けていた。昨年7月末、フォルダーを消さずに会社を退職した後、同業他社に転職。

その後、土木建築会社の役員がパソコンに残ったフォルダーを開いて気づいたという。捜査関係者は「わざとフォルダーを残したとは考えにくい。うっかりではないか」とみている。【斎藤文太郎】

配信2017年8月18日 09時47分
毎日新聞
http://mainichi.jp/articles/20170818/k00/00e/040/214000c