http://www.miyakomainichi.com/2017/08/101666/
 県はデイゴの害虫であるデイゴヒメコバチの防除で、デイゴヒメコバチの天敵を活用する試験の実施を計画していて、
担当する県森林資源研究センターでは離島での試験実施候補地として下地島を検討。
地元の意見を聴取するため担当職員が21日、伊良部地区の行政連絡員へ住民アンケート調査への協力を要請した。

 県はこれまでデイゴヒメコバチの防除に農薬を使用してきたが、コストが高額になるため安価でできる防除方法の研究を進めてきた。
その中でアメリカのハワイ州がアフリカのタンザニアでデイゴヒメコバチの天敵であるデイゴカタビロコバチを発見し、
防除実験を繰り返した結果その有効性が実証されたことを知り、ハワイからデイゴカタビロコバチを入手。
外来種の昆虫を導入することによる影響調査を2、3年掛けて実施した結果、デイゴカタビロコバチがエサとするのは
デイゴヒメコバチのみで在来種の生態系などに影響を与えることはないとの結論に至った。

 試験実施に向け、外部の有識者による委員会で検討が行われていて、その最終会議が9月中旬に開かれ、
委員会としての結論が出ることから、その場で下地島での試験実施を提案し、合わせて地域住民の意見を聞くため
アンケートを実施し、その結果も報告することとなった。

 伊良部地区行政連絡員への説明と協力要請は市役所伊良部庁舎で行われ、県森林資源研究センターの担当職員が
デイゴヒメコバチ防除への天敵導入試験について、これまでの取り組みなどを詳しく説明。
デイゴについてや農薬による防除、天敵を導入しての防除についてなど6項目の質問に答え、自由意見を記入する
アンケートについて、行政連絡員1人で地域住民20人から回答を得るよう協力を要請した。