駅行き過ぎ、遮断機下りてない踏切を後進で戻る

 JR肥薩線の八代発―人吉行き下り普通列車(1両編成、乗客7人)が26日に、熊本県芦北町の海路駅をオーバーランし、さらに後進して駅に戻る際に遮断機が下りていない踏切を通過していたことがわかった。

 JR九州熊本支社が28日、発表した。運転士の男性(60)は博多総合指令(福岡市)に報告しておらず、社内調査で発覚した。
 通行人や乗客にけがはなかった。

 発表によると、列車は26日午後1時20分頃、同駅を通り過ぎ、踏切を通過して約110メートル先で停止した。
 駅から約20メートル先にある踏切を通過する際は遮断機は下りていたが、時速約20キロで後進した時には上がった状態だった。

 踏切の異常検知を受けて、同社が車両の運行記録などを調査して判明した。
 運転士は20年以上の乗務歴があり、「眠気でブレーキが遅れて駅を通り過ぎた。慌てて戻る際、踏切に通行人などがいないことを目視で確認できればよいと判断した」と話しているという。

Yomiuri Online 2017年08月28日 13時59分
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170828-OYT1T50048.html