産経ニュース、2017.8.28 21:14更新
http://www.sankei.com/politics/news/170828/plt1708280035-n1.html

東京都の小池百合子知事が掲げる豊洲移転・築地再開発の基本方針の関連予算案を審議する都議会臨時会。最大会派「都民ファーストの会」にとっては、小池氏へのチェック機能発揮や議会運営の試金石となる。今夏の都議選後に指摘された「取材制限」のイメージ払拭にも躍起のようだ。

知事演説に拍手

 小池氏が本会議場で10分超にわたって演説を行うと、「都民」都議から拍手が上がった。幹事長の増子博樹都議は「これまでの経緯も含め、丁寧に説明してくれた」と評価した。

 自民や共産の都議は「都民ファーストの会は知事の考え方を確認するだけで、自分たちの考えを述べていない」と口をそろえ、チェック機能を疑問視する。

 開会に先立つ25日の経済・港湾委員会。「都民」都議は都幹部から築地再開発について「5年以内の着工を目指す」との答弁を引き出し、「果敢な挑戦を支えたい」と表明。一方、同じ知事与党の公明都議は着工時期の質疑を重ねて大幅な遅れへの懸念を示しており、違いが目立った。

「譲りすぎ」

 自民、共産が求めた小池氏の委員会出席は「都民」と公明の反対で見送られた。「都民」幹部は「30日の本会議で質疑できる」と強調するが、議会運営の中心を担う最大会派として野党に配慮をみせる場面も。