http://www.sankei.com/world/news/170828/wor1708280028-n1.html
 南米エクアドルの世界遺産ガラパゴス諸島沖の海洋保護区で今月、希少なサメなど約300トンを積んだ中国船が
拿捕される事件があり、エクアドルが中国政府に抗議する事態に発展した。

 エクアドルの排他的経済水域(EEZ)付近では中国の大漁船団の操業が確認され、エクアドル側は
「海洋資源荒らし」に警戒を強めている。

 現地からの報道によると、中国船は今月13日夜、ガラパゴス諸島東端に位置するサンクリストバル島の東
約64キロ沖で拿捕された。

 船倉からは国際自然保護連合(IUCN)の絶滅危惧種リスト(レッドリスト)に掲載されている
シュモクザメを含むサメ約6620匹が見つかった。

 エクアドル外務省は18日、同国駐在の中国大使を呼び抗議。モレノ大統領は21日、国民向け演説で
「これはガラパゴス諸島の生態系のみならず、地球全体への犯罪だ」と非難した。