http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170904/k10011125631000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_002

ミャンマーでロヒンギャと呼ばれる少数派のイスラム教徒の武装勢力に対する掃討作戦が続く中、これまでに6万人近い住民が隣国のバングラデシュに避難するなど人道上の懸念が高まっていることを受けて、世界で最も多いイスラム教徒が暮らすインドネシアが外相をミャンマーに派遣し、今後、平和的な解決に向けた調停に乗り出すものと見られます。

ミャンマー西部ラカイン州では、治安当局とロヒンギャと呼ばれる少数派のイスラム教徒の武装勢力との衝突で、国連の推計でこれまでに5万8000人以上の住民が隣国のバングラデシュに避難したと見られるなど、人道上の懸念が高まっています。

こうした中、インドネシアのジョコ大統領は3日、ルトノ外相を急きょミャンマーに派遣しました。ルトノ外相はミャンマーのアウン・サン・スー・チー国家顧問との会談を調整しているということで、今後、衝突の回避や平和的な解決に向けて調停に乗り出すものと見られます。

インドネシアは世界で最も多い2億人を超えるイスラム教徒が暮らしていて、インドネシア政府としてはイスラム教徒のロヒンギャをめぐる問題に積極的に関与する姿勢を国内外にアピールする狙いもあると見られます。

9月4日 4時56分