http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170905/k10011127031000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_006

九州北部豪雨で発生した大量の土砂について、九州大学などの専門家が現地調査を行った結果、山の斜面から崩れ落ちた土砂に加え、川底や川の周囲の土砂も深くえぐられて下流に押し流され、土砂の量が増大して被害の拡大につながったと見られることがわかりました。

九州大学大学院の笠間清伸准教授など、地盤工学会の研究グループは九州北部豪雨で被害を受けた福岡県朝倉市の山あいを流れる筑後川の支流の被害の状況を調査しました。

その結果、合わせて6つの川の上流で、川底や川の周囲の土砂が深くえぐられているのが確認され、川底が深さ5メートルほど削られた川もあったということです。

このため研究グループは山の斜面から崩れ落ちて川に流れ込んだ土砂に加え、川底や川の周囲の土砂も増水した川に深くえぐられて下流に押し流され、土砂の量が増大して被害の拡大につながったと見ています。

笠間准教授は「勢いを増した川の流れに土砂が含まれることで、川底や川の周囲の土砂を削り取る力が増して浸食が進んだのではないか。山の斜面の土砂より浸食された川の土砂のほうが多い可能性があり、さらに詳しく調べていきたい」と話していました。

9月5日 4時35分

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