NTT東日本と西日本は20日、「父病気、至急連絡されたし。」といった緊急時の定型電報の夜間受け付けを来年1月をめどにやめると発表した。電話で24時間申し込めたが、午後7時〜翌午前8時の間はできなくなる。電話や電子メールの普及で、緊急連絡に使う人が減ったためという。

 緊急電報は、家族の死亡や病気、事故などの要因別に計53種類の定型文があり、税別340円で利用できる。これまでは、同2千円の追加料金を払えば午後7〜10時に申し込んだ分が当日中に、午後10時〜午前8時の分が翌午前6〜8時または申し込み後約3時間で相手に届いていた。

 慶弔などに使う通常の電報は、ネットで24時間受け付けるが、午後7時以降の電話受け付けはやめる。NTT東によると、両社の電報全体の2016年度の利用数717万通のうち、緊急電報は1%未満。受け付けや配達にかかる人件費を削って効率化する。(徳島慎也)

配信2017年9月20日23時29分
朝日新聞デジタル
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