20日から1週間は、動物愛護週間です。動物を大切にして、適性な飼育への理解を進めようと、1973年に国が定めました。
ペットを大切にする意識の高まりから、動物病院で輸血を必要とする治療が増えている一方、血液の確保が課題になっています。

(記者)「ペットの犬や猫が動物病院で治療を受けるとき、人間と同じように輸血が必要になる場合があります」

鹿児島大学の動物病院は、地域の動物病院で対処しきれない病気やけがの動物が運び込まれる2次診療施設です。
輸血を伴う治療が月に4、5回あり、およそ1リットルの血液が必要になります。
しかし、日本では動物治療のために広域で血液を利用できる献血システム=血液バンクがありません。そのため、多くの動物病院では輸血が必要になったらその都度、それぞれの病院で血液を提供する犬や猫=ドナーから採血しています。

(鹿大・動物病院 岩永朋子特任助教)「(犬や猫の)採血は首からします。首に一番太い血管があり採血のスピードが速い、首は犬から見えないので恐怖心がない」

ドナーとなる犬の飼い主のひとり、高津美弥さんです。4年前から愛犬「ビヨンチェ」をドナー登録をしています。

(高津さん)「人の献血と同じ、この輸血で助かる命があるなら。犬も慣れてきて怖がらなくなった」

鹿児島大学の動物病院では現在、犬21匹、猫14匹がドナーとして登録されています。しかし輸血を必要とする治療は増えていて、いつでも対応できる血液を確保するには、ドナーとなる犬や猫の数が足りない状況が、全国的に続いているといいます。

(岩永特任助教授)「献血で血液検査をするので同時に健康チェックもすることができる。興味がある人はぜひ連絡をしてほしい」

より多くの動物を救うために協力してほしいと、鹿児島大学の動物病院では、犬と猫の血液ドナーを募集しています。問い合わせ先は電話(※電話番号はソース先で)です。

配信09/20 18:51
MBCニュース
http://www.mbc.co.jp/news/mbc_news.php?ibocd=2017092000025508