労災を隠す 建設会社社長を送検

*ソース元にニュース画像あり*

http://www3.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/20170921/5050000340.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

日置市の建設会社の社長が、資格を持っていないのにクレーンを操作した上、
操作中に従業員を骨折させたにも関わらず労働基準監督署に届け出なかったとして、
監督署は21日、この会社と社長を労働安全衛生法の労災隠しなどの疑いで書類送検しました。

書類送検されたのは、日置市の建設会社、肥後電建とこの会社の69歳の社長です。
鹿児島労働基準監督署によりますと、ことし5月、この会社が請け負った日置市内の倉庫の建設現場で、
社長が、資格を持っていないのに移動式の小型クレーンを運転したということです。

そして、クレーンで鉄骨をつり上げて地上におろす作業中に、誘導にあたっていた従業員が
鉄骨に手の指を挟んで骨折し治療のために10日間仕事を休んだにもかかわらず、
労働基準監督署に届け出なかったということで、クレーンの無資格運転と労災隠しの疑いが持たれています。

労働安全衛生法では、労災事故で4日間以上休むけがをした場合、
会社の責任者は速やかに労働基準監督署に報告する義務があります。

労働基準監督署の調べに対し、社長は容疑を認めた上で、
「クレーンの運転には資格が必要だと知っていたが、仕事を優先させて取得していなかった。
従業員のけがは軽いと考えて、報告しなくていいと思ってしまった」
と話しているということです。

書類送検されたことについて、肥後電建の社長はNHKの取材に対し、
「仕事が立て込む中で、以前取得したクレーンの資格の更新を怠っていました。
労働基準監督署の指摘を真摯に受け止め、法律を守りって安全第一に業務を進めてまいります」
と話しています。

09/21 15:33