上司の速度違反もみ消し 三田署警部補を書類送検
2017/9/22 11:41

上司のスピード違反をもみ消したとして、兵庫県警が22日、三田署交通課の男性警部補(51)を
犯人隠避の疑いで神戸地検に書類送検したことが、捜査関係者への取材で分かった。
速度違反取り締まり中に同署地域課長だった男性警部(54)=現機動パトロール隊=の違反を
見つけながら適正に処理せず、「同僚を取り締まりたくなかった」などと話しているという。

県警は同日付で警部補を停職3カ月の懲戒処分にした。
一方、警部は「(もみ消しを)積極的には働き掛けていない」と説明し、警部補も同様の趣旨の供述を
していることから、速度違反による戒告処分に。また、もみ消しを見過ごしたとして他の交通課員3人を
本部長注意とした。

捜査関係者によると、警部補は昨年5月27日午前7時すぎ、三田市内の県道(指定速度40キロ)で
速度違反取り締まり中、時速63キロで自家用車を運転していた警部の違反を見つけながら、
反則切符を切らなかった疑いが持たれている。警部は出勤中だったという。

現場には警部補を含め交通課員6人がおり、警部はいったん停車したが、警部補と会話した直後に発進したという。
現場にいた同課員数人は「後で手続きすると思っていた」などと話したという。
今年7月に県警監察官室に内部通報があり、県警が捜査していた。

神戸新聞NEXT
https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201709/0010577360.shtml