834だが、何を騙されているのかねえ。
平和憲法は、国民の生存権などを権力の濫用から守る仕組みであって、憲法が平和を守るわけではない。
平和を守るのは、行政の政策、とりわけ外交政策だ。賢明な政策をとらせるのに憲法が寄与したということだ。
明治憲法とくらべてみれば歴然としている。明治憲法下では、行政府に戦争政策をとらせてしまった。
そのため、国民は無理やり戦場に送られ玉砕死、餓死、病死などに追い込まれて生存権は守られなかった。
戦後、戦争に巻き込まれなかった国はあるが、日本の周辺国はすべて巻き込まれた。日本だけ巻き込まれなかった。
日本の軍事同盟の相手国の米国も繰り返し世界で戦争をしてきた。それでも日本は戦争に巻き込まれなかった。
それが平和憲法と関係ないというのなら、いったいどういう理由で説明するのかうかがいたい。
「軍事力のバランスが取れている」というのは、具体的にどのような指標で決まるのか。
たとえばモンゴルと中国との軍事バランスが取れていることを、その指標で示していただきたい。
モンゴルと中国は平和だから、両国の軍事バランスは取れているというのがあなたの見解だが。
中国やロシアとバチカンとの軍事バランスが取れていることの解説もお願いしたい。
中国やロシアとバチカンは平和なのだから。
なお、在日米軍も平和憲法のもとでの産物であることを付言しておく。
明治憲法下では決してありえなかった。