去年8月、東京都内のマンションで女性に酒を飲ませて乱暴した罪に問われている32歳の医師の裁判が、さいたま地方裁判所で開かれ、検察は「女性の人格を完全に無視する行為だ」として懲役4年6か月を求刑しました。

東京・港区の東京慈恵会医科大学附属病院の医師、松岡芳春被告(32)は、去年8月、東京・大田区のマンションで女性に酒を飲ませて乱暴した罪に問われています。

27日、さいたま地方裁判所で開かれた裁判で、検察は「女性を泥酔状態にさせて乱暴したと認められ、計画的な犯行だ。女性の人格を完全に無視する行為であり、被害者の感じた屈辱や羞恥心の大きさは想像に難くない」として、懲役4年6か月を求刑しました。

一方、弁護側は「被害者は泥酔し、意識ももうろうとしていて証言に疑問が残る。捜査機関は弁護人からの示談の取り次ぎを行っておらず、適切に行われていれば、示談が成立し起訴もされなかった」と主張しました。

判決は来月26日に言い渡されます。

配信9月27日 18時41分
NHK NEWS WEB
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