もとの英文論文は読んでいないけど,岩波科学の論文は読みました.
その時にちらっと思ったんですよ,妙に波形が似てるなと.

岩波科学によると,4/14の地震後に臨時観測点としてTMP-1からTMP-3の3つ地震計を設置し,4/16の本震をとらえることに成功したとされている.
ところがその3つの地震計の波形は,同じ益城町の防災科研KiK-Netの地震波形と変換したらぴったり重なる,という匿名の指摘を受けた.
そこで論文共著者が検証した結果,匿名の指摘は間違っていない,異なる観測点の波形がここまで重なるのはおかしい,すなわち基のデータに問題がある,と認める結果となって今にいたるわけですね.

臨時観測点の地震計を設置したのは論文筆頭の秦さんなので,あとの2人は巻き込まれたくさい.
おそらく>>116が指摘したように,何らかの理由で本震の波形が取れなくて,それを言い出せなかったのではないかと思われる.
ところが,その場しのぎで出した(KiK-Netのデータをもとに作った)データが一人歩きして,引くに引けなくなったのではないか.

定期的に書き込まれる益城震度7の話は,気象庁が独自に決めていることなので,この論文とは全く無関係です.
震度7なのに壊れていないと言っている人は被災地を見ていないのは明らかで,地震直後の現地は相当壊滅状態でしたよ.