0001孤高の旅人 ★
2017/10/04(水) 06:03:40.68ID:CAP_USER92017年10月4日05時28分
http://www.asahi.com/articles/ASK9W6Q7JK9WUTQP028.html?iref=comtop_8_05
全国屈指のハンドボール強豪高校の監督が昨秋、県内の新人戦で2位になった選手の前で賞状を破り捨てた。1人の選手の親が日本協会に通報したのをきっかけに、監督は「暴力行為による3カ月指導停止」になった。全国高校総体は監督不在で戦った。ところが、9月に事態は急展開。日本スポーツ仲裁機構が協会の監督への処分を取り消す決定を下したのだ。2位の賞状を破る行為は指導か、暴力か。識者らと考えた。
高校3年生にとっては、最後の夏だった。全国高校総体に駒を進めながら、ベンチに入れなかった50代の熱血監督は、反省と後悔の念で憔悴(しょうすい)しながら、2位の賞状を破り捨てた理由を周囲にこう漏らしていた。「おまえたちが目指すのはここ(2位)じゃない、という意味だった」「気合を入れるためだった……」。処分取り消しが決定したのは、処分期間が満了する前日の9月8日だった。
協会の事情聴取にこの監督は、「しっかりしろって足でおしりをやった(蹴った)ことはあります。間違いなくあります」などと話した。暴力行為と取られても、仕方がない指導があったこと自体は否めない。監督の言動を問題視した1人の生徒の保護者が今年2月、日本協会内に設置されたばかりの「相談窓口」に「パワハラ、モラハラともとれる行きすぎた指導がある」と通報したのが、問題の発端だった。
一方、日本協会には、その後、通報した親を除いた28の家庭の保護者の連名で、「体罰もなく、モラルハラスメントとも感じていないのに、何に対する処分なのでしょうか」と、監督の処分取り消しを求める投書が届いた。
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スポーツ仲裁機構が監督への処分取り消しを決めた理由は、日本協会の調査手続きに瑕疵(かし)があったため、だった。
通報した親への事情聴取はしたものの、協会は「犯人捜し」を避けるため、生徒本人への事情聴取はしなかった。監督への聴取も、十分とはいえなかった。生徒側と監督の主張が食い違うなか、何が「暴力行為」にあたったのかを特定しないまま、倫理委員会や理事会で「暴力行為があった」と認定。監督の3カ月の活動停止処分が決まった。
何が体罰で、誰がその線引きをするのか。そもそも賞状を破る行為は暴力やパワハラに当たるのか。この問題は、競技団体の対応の難しさを浮き彫りにした。
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