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北朝鮮外務省のアメリカ担当の幹部が、ロシア主催の国際会議に出席するため先月に続いて再びモスクワを訪問し、北朝鮮側としてはロシアとの接近を図ることで、圧力を強めるアメリカのトランプ政権をけん制する狙いがあるものと見られます。

ロシアの首都モスクワでは、今月19日から3日間の日程で核兵器の不拡散をテーマにした国際会議が開かれ、ロシア側の招待を受けてアメリカや中国、インドなどおよそ40の国や国際機関の代表が出席する見通しです。

このうち北朝鮮外務省で、アメリカを担当するチェ・ソニ北米局長が17日、モスクワ郊外の空港に到着しました。チェ局長は、先月もモスクワを訪れ、ロシア外務省で朝鮮半島問題を担当する大使と協議を行ったばかりで、空港での報道陣の呼びかけに対し、「会議に出席します」とだけ述べ車に乗り込みました。

北朝鮮としては、ロシアとの接近を図ることで、圧力を強めるアメリカのトランプ政権をけん制する狙いがあるものと見られます。

一方、ロシア政府は、チェ局長の訪問について公式なコメントを出していませんが、ロシアとしても、アメリカのトランプ大統領の初めてのアジア歴訪を来月上旬に控え、北朝鮮に一定の影響力があることを示すことで、この地域での存在感をアピールする狙いがあるものと見られます。

10月18日 6時54分